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白山同門

白山同門

歴史・由来

  • 白山洞門は足摺岬の西方に位置する海蝕洞で、花崗岩が波の浸食を受けてできた大規模な洞門です。
  • 洞門の高さ約16m、幅約17m、奥行き15mで、花崗岩の海蝕洞としては日本最大級の規模を誇ります。
  • 昭和28年(1953年)1月に高知県の天然記念物に指定され、その自然の迫力と景観から地域や観光の象徴的存在となっています。
  • 洞門上の頂上には「白山神社」が鎮座し、弘仁13年(822年)、弘法大師空海が加賀の国白山から勧請(神仏の分霊を招き迎え、新たに設けられた社や寺に祀ること)し、金剛福寺の鎮護の社(守護する神社)として創建されました。
    また、白山神社はかつて金剛福寺の奥院であり、修験者の道場としても使われていたことから、修験道の浄域、霊場としての神話的な重要性もあります。

珍しさ・特徴

  • 花崗岩で構成された足摺岬の海岸線には多くの海蝕洞が点在しますが、白山洞門はその中でも最大かつ最も見応えのある洞門です。
  • 洞門の形状の中には自然現象によってできた“ハート型”の形があり、これが「恋愛成就のパワースポット」として女性を中心に人気を集めています。 
  • このハート型は、見る角度によって洞門の形がハートに見えることから、海の女神が祝福しているとされる伝説が広まっています。
  • 白山神社は岩場の上にあり危険なため、参拝は遊歩道脇の鳥居からが推奨されており、断崖絶壁の迫力がガイドポイントです。
  • 洞門の真下では、波の音が自然の音楽のように響き渡ることから「海の大聖堂」とも呼ばれ、伊勢神宮などの神聖な場と同様に自然そのものに神が宿ると信じられる場所です。
  • 近くの「万次郎足湯」からの眺望も美しく、観光客に人気の撮影スポットとなっています。

地質的特徴

  • 洞門は約1300万年前に形成された花崗岩の岩盤に波の浸食が作用してできた典型的な海蝕洞であり、長い年月をかけて海と岩の力が作り出した自然の造形美が堪能できます。
  • 洞門は現在も海の波に浸食されており、遊歩道を通じて間近に観察可能です。

文化的・歴史的意義

  • 古くから白山神社は足摺地域の産土神として信仰され、土佐藩主山内氏も崇敬しました。

参考リンク